今でも米国など「西側」が「言論の自由」を尊重する民主的な体制だと思い込んでいるお人好しも | 《櫻井ジャーナル》
戦後、アメリカの支配層は情報操作を組織的に行う体制を築いた。ジャーナリストのデボラ・デイビスが言うところの「モッキンバード」だ。
このプロジェクトは1948年頃に始まり、大戦中からアメリカの破壊活動を指揮していたアレン・ダレス、破壊工作を担当した極秘機関のOPCを率いていたフランク・ウィズナー、やはりダレスの側近で後にCIA長官に就任するリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙のオーナーだったキャサリンの夫、フィリップ・グラハムが中心になっていた。(Deborah Davis, “Katharine The Great”, Sheridan Square Press, 1979)
トルコは反シリア政府軍を支援していただけでなく、より積極的に動いていたことを示す会話が3月26日、YouTubeにアップロードされた。その中で、トルコのアフメト・ダブトオール外相、情報機関MITのハカン・フィダン長官、参謀副長のヤシャール・グラールらがシリアとの戦争を始めるための偽旗作戦について話し合っている。言うまでもなくトルコはNATOの一員であり、そのトルコがシリアと戦争を始めれば自動的にNATOの直接的な軍事介入が実現するわけだ。
そのトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権は現在、アル・カイダ系集団のアル・ヌスラ戦線を支援していると調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは書いている。
ベレゾフスキーの背景はチェチェンの戦闘集団や犯罪組織だ。このベレゾフスキーを日本では「民主化」を象徴する「実業家」として紹介していたが、実際は違うことをクレイブニコフは明確にしている。(Paul Klebnikov, "Godfather of the Kremlin", Harcourt, 2000)
なお、現在、チェチェンの武装集団を指揮しているのはサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官だと言われている。この武装集団がウクライナのネオ・ナチとも結びついていることは本ブログでも指摘した。