これは、アメリカの探検家バリー・クリフォードさんが14日、ニューヨークで発表したものです。コロンブスは1492年、3隻の帆船で大西洋を横断する航海に出て、アメリカ大陸に到達しましたが、その年の12月、乗っていたサンタマリア号は今のハイチの沖で座礁し、その後、沈みました。クリフォードさんの探査チームは、サンタマリア号を見つけようとコロンブスが残した日記などを基に調査を進め、2003年にハイチの沖合およそ8キロ、水深4メートル余りの海底で沈没船の残骸を発見しました。
見つけたのは長さ12メートル幅6メートルほどの細長い形に積み上がった多くの石や、長さおよそ3メートルの筒状の物体などで、これまでの分析の結果、石の塊は帆船の底に敷き詰める重しとみられ、筒状の物体の特徴が15世紀ごろの大砲と似ていることなどから、残骸はサンタマリア号の可能性が高いと判断したということです。
この残骸に関しては、「違う船ではないか」という意見もあり、クリフォードさんは今後、さらに分析を続けることにしていますが、歴史的な発見なのかどうか、大きな注目を集めています。