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アメリカ国防総省によりますと10日、アメリカ軍のF22ステルス戦闘機がアラスカ州北部の領海の上空を飛行していた物体にミサイルを発射し、撃墜したということです。

アメリカ軍などでつくるNORAD=北米航空宇宙防衛司令部が前日の9日に地上レーダーで物体を検知し、民間の航空機の飛行に危険をおよぼすおそれがあるとして、バイデン大統領が撃墜を指示したということです。

バイデン大統領は記者団に対して、撃墜に「成功した」と述べました。

国防総省は、今回撃墜した物体は大きさが小型の自動車ほどで高度およそ1万2000メートルを飛行していたと明らかにし、アメリカ軍が今月4日に南部サウスカロライナ州の沖合の上空で撃墜した中国の気球とは、大きさや形状が似ていないと説明しています。

また、戦闘機を接近させて確認したところ物体に人は乗っておらず、操縦できる能力もないとみられるとしています。

国防総省は、現時点では誰がどのような目的で飛ばしたかわからないとしていて、残骸を回収し解明を急ぐことにしています。

アメリカ軍は今月4日、アメリカ本土を横断していた中国の気球を南部サウスカロライナ州の沖合の上空で撃墜し、FBI=連邦捜査局が海中などから回収した残骸の分析を進めています。

バイデン政権は、この気球は中国軍の偵察用で、軍と直接関係がある企業が製造に関わっているとして、10日、合わせて6つの企業と団体を事実上の禁輸リストに追加すると発表しました。

禁輸リストはアメリカの国家安全保障と外交政策に反する活動に携わる企業や団体が対象となるもので、今回追加された6つの企業と団体は、いずれも中国軍が偵察や情報収集で使用する気球や飛行船の製造など、航空宇宙計画の分野で中国軍を支援しているとしています。

禁輸リストを所管する商務省の高官は「中国の気球の飛行はアメリカの主権を侵害し、国家安全保障を脅かすもので、今回の措置はわれわれの技術へのアクセスを遮断することを明確に示している」というコメントを発表しました。

#米中(気球)

アメリカのバイデン大統領は10日、首都ワシントンを訪問しているブラジルのルーラ大統領と会談し、先月、ブラジルの大統領選挙の結果に不満を持つ人々が議会などを襲撃した事件を受けて、民主主義の強化に向けて連携していくことを確認しました。

会談の冒頭、バイデン大統領はアメリカでもおととし、トランプ前大統領の支持者らが連邦議会に乱入した事件を念頭に「両国の強じんな民主主義は試練に立たされた。われわれは民主主義を守り続けていかなければならない」と述べました。

これに対しルーラ大統領も「議会などへの侵入は二度と許してはならない」と応じました。

会談後に発表された共同声明で、両首脳は「過激思想や政治的暴力の排除に向けて連携していくことで一致した」として、足並みをそろえて民主主義を強化する姿勢を強調しました。

#米伯(会談)

#中南米

ホワイトハウスは10日、 ベディングフィールド広報部長が近く退任し、後任に2012年米大統領選で再選を果たしたオバマ・バイデン陣営の広報担当を務めたベン・ラボルト氏が就任すると発表した。

ベディングフィールド氏は20年米大統領選でバイデン陣営の選挙対策副本部長を務めた後、バイデン大統領就任後に同ポストに就任。昨夏、退任の意向を示したものの、その後留任していた。

ホワイトハウスによると、ラボルト氏は同性愛者であることを公表している初のホワイトハウス広報部長となる。オバマ政権で副報道官を務めたほか、バイデン政権ではケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏の最高裁判事への指名承認に向けた広報責任者を務めた。

#バイデン政権(人事)

#米大統領

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