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『聖書講義』
P182

 イエスは直線的に神のみ心に従うことを強調します。神に遣わされたる自分に従うことは、そのまま神のみ心に従うことなのであり、自分の弟子たちに親切をほどこしたるものは、神のために働いたものである、といいきっています。実際イエスは、神のみ使でありまして、この地球界に定まった家もなければ、妻子もありませんでした。母や兄弟姉妹たちも、イエスの教えを聞かぬうちは、その者を我れは知らず、といって、親近の情を示さなかったほどであります。
 その点、釈尊なども、釈迦族の若者たちを、仏弟子にしてしまって、親元から引き離してしまったり、、夫婦別れをさせてしまったりしていますし、ご自分も、妻子を捨て去っています。人間の本体本心を自己のものにするためには、どうしても一度は肉体身にまつわる家族とか、義理人情とかを捨て切って、出家しなければならなかったのです。イエスの弟子たちの場合もそれに当てはまることが多くあったのです。