米FRB、物価安定なくして完全雇用実現できず=次期クリーブランド連銀総裁 | Reuters
メスター氏は、ピアナルト総裁の後任として6月1日付でクリーブランド地区連銀総裁に就任する。この日に行った講演では、慎重に言葉を選び、自身の政策スタンスや経済見通しなどについては手がかりを与えなかった。
ただ、「長期的な物価安定なくして、長期的に完全雇用を実現することはできない」とし、「インフレの背景にある力学に対する理解を深めれば深めるほど、物価動向が金融政策の変更にどのように反応するか、理解することができる」と指摘。
こうしたことはFRBが今後、政策を正常化させていく過程で重要となってくるとの考えを示した。
同氏はまた、中央銀行による市場との対話について、特に現在のようにフォワードガイダンスに対する依存度が高い時は、一段の考察が必要になるとの考えを示した。