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BIS総支配人、マイナス金利導入に懐疑感 | Reuters

国際決済銀行(BIS)のカルアナ総支配人は、欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利を導入したとしても、銀行融資を大幅に促進することができるかは不透明との考えを示した。


ECBは5日の理事会で、現在0.0%としている下限金利の中銀預金金利をマイナス圏に引き下げるとの観測が高まっている。同金利がマイナス圏に設定されれば、銀行がECBに資金を預け入れる際に利子を支払う必要が出てくるため、銀行融資が促進され、景気が刺激されるとの期待が出ている。


ただカルアナ総支配人は、Boersen Zeitung紙のインタビューで、マイナス金利はまだ多くの見識が得られていない手段であるため、「導入には非常に慎重になる」と述べた。


そのうえで、「金融市場は全体として金利がプラス圏にあるとの前提で設計されており、金利がプラス圏にあることが正常な状態」と指摘。


「マイナス金利導入がもたらす結果についてはほとんど見識がない一方で、効果の程は明らかでない」とし、「中銀預金金利がマイナス圏に引き下げられれば銀行は融資を増加させるとは確信していない。銀行はバランスシートを単に縮小させることを選ぶ可能性がある」と述べた。


同インタビューは4日付のBoersen Zeitung紙に掲載される。