アメリカのケリー国務長官は、23日、イラクの首都バクダッドを訪問し、マリキ首相らと会談しました。
会談のあと、記者会見したケリー長官は、「イラクをイスラム過激派組織から守れるかどうかは、いかに早く新しい政権を樹立できるかにかかっている」と述べ、イスラム教シーア派主導のマリキ政権に対し、今月中にも議会を招集し、スンニ派やクルド人と共に、挙国一致の政権作りを急ぐよう求めたことを明らかにしました。
ケリー長官によりますと、これに対して、マリキ首相らは、イラクの憲法にのっとってできるだけ早く議会を招集し、新政権作りを進めると答えたということです。
一方で、ケリー長官は、無人機による攻撃などについて、「オバマ大統領は必要だと判断すればすぐに行動できる準備を整えている」と述べ、限定的な軍事行動を執る選択肢を残していることを改めて強調しました。