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口を開いた西側マスコミ、ウクライナで犯罪をおかす米国とEU - The Voice of Russia

 ウクライナの国家転覆および新政権の犯罪行為を支持することで西側は事実上犯罪の共犯者となった。まさにこうした帰結に読者を導こうとしているのが、西側でも「しっかりと目を見開いている」ジャーナリストらだ。そしてこうした記者の数は日をおうごとに増えている。


 西側マスコミがこぞって流すこんな嘘。全体主義のロシアが自由を愛し、民主主義とEUへと志向するウクライナをなんとか邪魔すべく危機を起こし、これに戦争を仕掛けようとしている。こんな話にはロシア人はそんなに驚かされない。ロシア人はすでに2008年の時点で、西側の語る言論の自由という美しいお話には耳を傾けなくなってしまったからだ。当時、西側マスコミは8月8日の深夜に南オセチアグルジア軍が仕掛けた、血塗られた侵攻の事実さえも報道しようとはしなかった。その後、ロシア軍が一般市民に対する殺戮を止めようとオセチア人の救援にかけつけると、「民主主義的小国のグルジア」をいじめる攻撃者だとしてロシアは槍玉に挙げられた。このとき、ロシアはグルジアの攻撃の動かぬ証拠を叩きつけ、これを西側も認めたものの、何の罪もないのに非難を浴びせたことについては、ロシアに謝罪した者はいなかった。


 そして今、ロシアは、ウクライナの危機の張本人として非難を浴びている。だが危機があまりに長引くがゆえに、西側のジャーナリストらの間では状況を客観的に把握しようという志向が高まりを見せている。例えば、スペインの新聞Rebelionには先日「嘘の王国としての米国とNATO」 (Estados Unidos y la OTAN: un mercado de mentiras)という見出しで以下の記事が掲載された。「2014年2月22日に起きたウクライナの国家転覆(EUおよび米国の金融、物資、コンサルティング、外交支援による)は、深刻な危機を呼び、ウクライナを無秩序状態に陥れた。これによってウクライナはいま、正真正銘のカオスと内戦に面している。


記者は、ウクライナ危機の責任をロシアに転嫁しようとするあまり、西側の指導者らとマスコミは虚偽と情報歪曲に躍起になっていると指摘している。クリミアがウクライナから離脱し、南・東部で反体制運動が起きた本当の理由は、ウクライナの新たな現実を受け入れたくないという、同地域の住民の意志の表れである。言葉を変えれば、政府機構内のナチス主義者(これについては、伊の L'Espressoが「ナチスのシンボル、ウクライナの国家レベルで公式的に」という見出しの記事で明らかにしている)の圧力やナチス的進軍、反体制派への制圧、独立したジャーナリストたろうとする者らが拷問にかけられていること。こうした事実を認めたくはないのだ。記者を憤慨させているのは、ウクライナが自国民にむけて軍隊を発動した事実から西側が目をそらしたこと、そして西側のマスコミや政治家らが、ロシアがあたかもウクライナに軍隊を発動しているかのような真っ赤な嘘をつき、キエフ当局が西側の傭兵を懲罰作戦に用いる事実に口をつぐんでいることだ。西側のあまりにも羞恥心にかける行為の裏側に記者は、EU、米国、NATOが影響力ゾーンを拡大し、ロシアをウクライナから引き離して孤立させる試みがあると指摘している。だが実はウクライナにとっては、ロシアとの関係強化のほうが国益にかなっているのだが。


こうした報道が西側のマスコミでは増え始めている。だが今のところこれは、ウクライナを西側の従者と変え、資源を得るためだけの付属物にしようという、しごく具体的な目的を追求する政治家の姿勢には、大した影響を与えていない。これは実は南・東部での軍隊の作戦に如実に現れている。ノヴォロシア人民義勇軍のイーゴリ・ストレルコフ(ギルキン)司令官の証言によれば、自身が2ヶ月以上にわたってスラヴャンスクを防衛していた間、街で最初に砲弾、空爆の標的になったのはインフラ施設、工業施設だった。それは住民の労働を損なった上で、EUの安価な労働力を用いるようにさせるのが目的だった。


これは事実上ジェノサイド(大量虐殺)である。つまりキエフ当局の指令によって、今軍部が行っている犯罪にほかならない。そしてこれを支援することによって、西側はこの犯罪の共犯者になりつつあるのだ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140708#1404816610
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140707#1404729978
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140707#1404729979
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140302#1393756712