ウクライナに関するウソは欧米に対する制裁導入に値する - The Voice of Russia
国際問題を扱う専門誌「The Strategic Culture」のコラムニスト、フィニアン・カニンガム氏は「ウクライナ当局は、ロシア及び諸外国のジャーナリストの仕事を妨害している。なぜなら、そうしなければ、欧米のプロパガンダによって隠されている自分達の犯罪が明らかになってしまうからだ」と確信を持って指摘した。
キエフ当局は「ウクライナ保安庁は、国の安全保障上の利益を鑑み、ロシアのテレビ局LifeNewsのジャーナリストらを拘束した」と説明した。俺に対しカニンガム氏は「欧米が支持するキエフ当局の本質及びウクライナ東部での軍事攻撃に関する真実の情報は、実際のところ、本当の意味でのウクライナの安全保障上の脅威である。それは戦争犯罪やロシアに対する不法な攻撃を暴露するものだからだ」と指摘し、次のように続けている―
「欧米の何百万ものマスメディアは、奇妙な事に、ドネツクやルガンスクにジャーナリストや撮影班を派遣したり、紛争を幅広く解明するための十分な予算を持っていないようだ。その代り、欧米のマスコミは、米国務省やNATOの情報、キエフ当局の怪しい情報筋に過剰に頼っている。これほどの事は、これまでの欧州大陸でのいかなる戦争においても、一度たりとも無かったろう。
欧米のジャーナリストがそれでもやはり、現地から情報を送る機会がまれにあるが、そうした場合、情報は、欧米の御用マスコミによって伝えられる画像とは矛盾したものとなる。
例えば昨年、The New York Timesのジャーナリストが送ったレポルタージュだが、それはドネツクとルガンスクの義勇兵達が地元の住民達で構成されている事を伝えていた。こうして我々は、欧米とキエフの傀儡政権が、まず第一に戦っている相手は誰か(ウクライナ南部・東部の自国民だという事)に気づいたのだ。ロシアは、東部ウクライナに侵入などしなかったし、戦車や大砲、自動小銃やロケットランチャーを乗せたトラックあるいは曲射砲など送ってはいなかった。ロシアが供与した唯一のものは、人道援助物資を積んだトラック部隊だった。
昨年2月のクーデターにより不法に政権の座に就いたキエフの親ナチ政権は、人口密集地へのクラスター爆弾の使用、殺戮した住民の集団埋葬など人道に反した恐ろしい犯罪の数々を行っている。このようにキエフの政権は、西側で言われているような『民主主義を支持する体制』では決してない。米国政府やNATOの側から、何十億ドルもの軍事的財政的援助がなされているが、これは他ならぬ西側各国の国民が真面目に収めた税金から出ている。そのおかげでキエフの政権は支えられ機能し、犯罪的な攻撃作戦を続けているのだ。西側つまり欧米は、事実が、ロシアの不正行為を証明する西側の『歴史』作りを妨げるのを許しはしない。
ロシアに対する欧米の宣伝戦には、余りにも多くのものが、その代償として賭けられた。もしそうしたプロパガンダの真実が明るみに出れば、欧米の政府とマスメディアは、国際法の許すべからざる侵害に対し責任が問われるだろう。真実が白日の下にさらされれば、制裁は、ロシアに対してではなく、キエフ政権の犯罪を支持した米国、そしてドイツ、フランス、イギリスをはじめとした欧州諸国に対して導入されるのが当然だろう。」