EUは16日、ベルギーのブリュッセルで開いた首脳会議で、EUの対外的な「顔」であるファンロンパイ大統領と、外交を担当してきたアシュトン上級代表の後任人事について協議しました。
協議は予定を大幅に超えて、17日の未明まで続けられましたが、候補者の外交政策や政治的な立場などを巡って各国の利害が対立し、来月30日に改めて首脳会議を開いて協議することになりました。フランスのオランド大統領によりますと、協議では大統領や上級代表だけでなく、EUの閣僚に当たるヨーロッパ委員の人事も含め合意を目指すべきだという意見が多く出されたということです。
このため、今月中に各国政府がヨーロッパ委員の候補を提出したうえで、大統領や上級代表も含めて調整を続けることになりました。会議を受けて記者会見したファンロンパイ大統領は「このような問題の合意は時間がかかるものだが、来月の首脳会議では必ず合意することを目指したい」と述べ、各国の調整に期待を示しました。