https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ベラルーシでは今月9日の大統領選挙でルカシェンコ大統領が6選を決めたとしたのに対して退陣を求める抗議デモやストライキが続いています。

EUは、当局がデモの参加者に暴力を加えた上、選挙そのものも公正に行われなかったとして19日、緊急の首脳会議をオンラインで開き対応を協議しました。

その結果、各国首脳は市民への暴力も選挙結果も認められないとして透明性のある調査が必要だとの認識で一致するとともに、外相レベルで合意していた当局者への制裁を承認し、近く発動することで合意しました。

さらに各国首脳は、民主的に行われる政権交代を支持するとともに、「第3国を含むすべての勢力はこのようなプロセスを支援しなければならない」として必要に応じて軍事的な支援を行う用意があるとするロシアをけん制しました。

また、フォンデアライエン委員長は、ベラルーシ報道の自由を守るためのメディアへの支援や、新型コロナウイルスに対処するための医療体制の支援などに合わせて5300万ユーロ、日本円でおよそ67億円を拠出する考えを明らかにしました。

ベラルーシでは、今月9日の大統領選挙のあと「選挙に不正があった」とする反政権派が連日、ルカシェンコ大統領の退陣を求める抗議デモやストライキを続けています。

こうした中、反政権派は抗議活動を強化するため、19日首都ミンスクで新たな評議会を結成し、引き続き政権交代を求める一方、衝突を避けるため対話によって事態の打開をはかる方針で一致しました。

これに対し、ルカシェンコ大統領は同じ日に軍や治安機関などの代表が出席する安全保障会議を開き、「権力を奪う目的で政府と異なる組織を創設すれば法律によって罰せられる」と述べ、反政権派の組織を取締りの対象とする考えを示しました。

さらにルカシェンコ大統領は国営企業の労働者などにストライキに参加しないよう呼びかけていて、今後、政権側による弾圧が一層強まることが懸念されます。

一方、ロシアのラブロフ外相は19日、EU=ヨーロッパ連合が緊急の首脳会議を開いたことを念頭に、ベラルーシの混乱を利用して外部から干渉しようとする試みを懸念している」と述べ、欧米諸国をけん制しました。