ガザ地区では２日もイスラエル軍による激しい攻撃が南部の町ラファを中心に行われ、ガザの保健当局によりますと、軍事作戦による死者は１６８０人に上っています。イスラエルのネタニヤフ首相は２日、テルアビブで記者会見し、「われわれは何千ものテロの拠点を攻撃した。地下トンネルの破壊は近く達成される」と述べ、作戦の成果を強調しました。
そのうえで、ネタニヤフ首相は「トンネルの破壊が終わったあと、地上部隊は必要に応じて配置する」と述べ、地上部隊の規模を縮小させる可能性を示唆しながらも、軍事作戦を続ける方針を示しました。これに先立ち、イスラエル軍は激しい攻撃が行われたガザ地区北部の住民に対し、自宅に戻ってもよいという呼びかけを行い、地元メディアは部隊の一部が市街地からの撤退を始めたと伝えています。一方、停戦について話し合うためパレスチナの代表団がエジプトの首都カイロに到着しましたが、地元メディアはイスラエル政府がハマスとの交渉を今後の選択肢から外したと伝えています。
こうした報道に交渉を通じてガザ地区の経済封鎖を解除させたいハマスは強く反発していて、今後の展開は予断を許さない情勢です。
