ロシアのメディアによりますと、ウクライナ東部の中心都市ドネツクで20日、軍需工場にミサイルが撃ち込まれ、保管されていた砲弾などが爆発しました。
今のところ犠牲者が出たという情報はありませんが、工場から数キロ離れた住宅の窓ガラスなどが割れる被害が出たということです。この工場は親ロシア派が支配している地域にあることから、ミサイルを撃ち込んだのは政府軍だという見方が強まっています。
また、ドネツクではこの日、食料や医薬品、発電機などの支援物資を積んだロシアのトラックの車列が初めて到着しました。
ロシアはこれまでに2回、ウクライナ政府の同意を得ないまま、国境を越えて東部のルガンスクにトラックで支援物資を送っていて、今回もウクライナ側は「物資の中身について聞いていない」としてロシアを批判しています。
ウクライナ東部を巡っては、この日の未明に政府側と親ロシア派が双方の間に緩衝地帯を設置するなど、停戦を徹底させることで合意したばかりですが、情勢は依然として不安定です。