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米 シリアで空爆始める NHKニュース

アメリカ国防総省アメリカ東部時間の22日夜(日本時間23日午前10時半ごろ)、シリアでイスラム過激派組織「イスラム国」を標的に、アメリカ軍と友好国の軍が共同で戦闘機や爆撃機、それに巡航ミサイル「トマホーク」を使って軍事行動を行っていると発表しました。
ただ、国防総省は、シリアでの空爆作戦は進行中だとして、空爆の場所など詳細は明らかにしていません。
また、今回の空爆の実施はオバマ大統領から権限を与えられたアメリカ中央軍の司令官が22日に決めたということです。
アメリカ軍は先月8日以降、過激派組織に対して、イラク国内ではこれまでに190回の空爆を実施していますが、隣国シリアで空爆を行ったのは今回が初めてです。
イスラム過激派組織「イスラム国」はイラクとシリアの両国で勢力を広げており、オバマ大統領は今月10日のテレビ演説で「イラク同様にシリアでも軍事行動を取ることをためらわない」と述べ、イラクで続ける空爆をシリアにまで拡大する方針を示していました。
そして、今月16日にはヘーゲル国防長官がシリア国内での軍事行動も含む作戦計画を承認したとして、空爆に向けた準備が整ったことを明らかにし、そのあとオバマ大統領が南部フロリダ州にある中央軍の司令部を訪れ、「イスラム国」に対する軍事作戦について司令官から説明を受けていました。

アメリカのCNNテレビは22日、アメリカ政府高官の話として、シリアの空爆アメリカ軍とともに参加したのは中東のサウジアラビア、ヨルダン、UAE=アラブ首長国連邦、それにバーレーンの4か国だと伝えています。
この4か国は、中東地域でアメリカと同盟関係にある国々です。
また、アメリカNBCテレビはインターネットのホームページで、シリアでの空爆の対象は「スンニ派武装勢力の武器庫や訓練施設、それに宿営地など北部のラッカ周辺の20か所に上る」と伝えています。

シリア 米から空爆の事前通告あった NHKニュース

アメリカなどがシリア国内で空爆を開始したことについて、シリア外務省は国営メディアを通じて声明を出し、「アメリカが22日にシリアの国連代表部に対し、ラッカにある『イスラム国』の拠点に対して空爆を行うと伝えてきた」として、アメリカから事前に通告があったことを明らかにしました。
ただ、シリア領内での空爆を巡るシリア政府の立場については、これまでのところ明らかにしていません。
アサド政権は、これまで「イスラム国」への対応について「テロとの戦いのため、国際社会と協力する用意がある」と述べる一方で、シリアの承認のない攻撃は主権の侵害であり、認められないとの立場を示していました。

シリア内戦 三つどもえの戦いに NHKニュース

イスラム国は、もともと国際テロ組織アルカイダの流れをくみ、イラクに拠点を置いてテロ行為を繰り返していましたが、シリアでアサド政権と反政府勢力の間で内戦が激しさを増すなか、次々にシリアに入り込んで反政府勢力に合流しました。
そのあと勢力を拡大させてアルカイダともたもとを分かち、アサド政権だけでなく支配区域を巡ってほかの反政府勢力とも戦闘を続け、イラクとの間の幅広い地域を支配してイスラム国と名付けた国家の樹立を宣言しました。
このため、空爆に乗り出したアメリカなどは、イスラム国の壊滅に向けて穏健派の反政府勢力「自由シリア軍」などと協力するとしています。
しかし、イスラム国の攻勢などを受けて、穏健派の反政府勢力は弱体化していて、空爆イスラム国と反政府勢力の地上での戦闘がどう推移するのか、シリア内戦そのものにどのような影響を及ぼすのか、予測が難しい状況となっています。

米がシリアに空爆拡大 新たな段階に NHKニュース

中東地域を管轄するアメリカ中央軍は、22日から23日にかけてシリア国内にある「イスラム国」の拠点に対して、戦闘機や巡航ミサイルの「トマホーク」などを使って攻撃を行ったと発表しました。
中央軍は、空爆にはアメリカのほか、サウジアラビア、ヨルダン、UAE=アラブ首長国連邦バーレーン、それにカタールの中東の5か国が参加、もしくは支援したとしています。
そして、シリア北部のラッカにある「イスラム国」の司令部や訓練施設などに対し、14回攻撃を行い、艦船からは「トマホーク」47発を発射したとしています。
アメリカは、先月8日以降、イラク国内で「イスラム国」に対する空爆を続けてきましたが、シリア国内での空爆は初めてで、今回の作戦は最大規模のものとなりました。
オバマ大統領は当初、シリアへの空爆には慎重な立場でしたが、アメリカ人ジャーナリストが「イスラム国」の戦闘員によって殺害され、世論調査でシリアへの空爆拡大を支持する人が70%を超えるなか、今月10日にテレビ演説を行い、シリアに空爆を拡大する方針を表明していました。
オバマ大統領は、23日からニューヨークの国連本部で「イスラム国」との戦いについて各国首脳と話し合う予定で、24日にはみずから議長として安保理の首脳級の会合を開き国際的な包囲網を強化したい考えです。
しかし、「イスラム国」を壊滅に追い込むには空爆だけでは難しく、オバマ大統領にとって終わりの見えない戦いを強いられる新たな段階に入ったという見方が出ています。