これは、イスラム国の系列を名乗るアルジェリアの武装勢力が２２日、フランス人の男性を拘束したとする映像を公開し、フランス政府に対して、イラクで行っているイスラム国への空爆を２４時間以内に中止しなければ、男性を殺害すると脅迫しているものです。
フランス政府は男性の拘束を確認していますが、バルス内相は２３日、フランスのラジオ局のインタビューに応じ、男性の安否に懸念を示したうえで「われわれは脅しには屈しないし、交渉もしない。僅かでも譲歩の姿勢を示せば、イスラム国の勝利を意味することになる」と述べて、イラクへの空爆を続ける考えを改めて強調しました。
フランスは、アメリカが開始したシリアへの空爆については参加しない姿勢を示していますが、イラクについては、北部にあるイスラム国の施設などを対象に、１９日から攻撃を行っています。
これにともなって、フランス外務省は中東やアフリカなどのおよそ３０か国に滞在または渡航するフランス人に対し、危険が及ぶ可能性があるとして、最大限の注意をよびかけていました。
