イギリスのキャメロン首相は２４日、国連総会での演説で、「イスラム国」に対する空爆について議会を招集し、承認を得たいという考えを明らかにしました。
ロンドンにある首相官邸の前では、２５日、議会での審議を翌日に控えてイラクでの空爆に反対するデモが行われ、参加した人たちは「イラクを攻撃するな」とか、「新たな戦争は望んでいない」などと抗議の声を上げていました。
このうち、仕事帰りにデモに参加したという男性は「イギリスは、イラク戦争のときに全く同じ方法を取ったが事態を悪化させただけだった。空爆はすべきではない」と話していました。
また、別の男性は「イギリス政府は空爆ではなく、食料や薬を送るなど人道的な支援をすべきだ」と話していました。
去年、シリアに対する軍事行動を否決したイギリス議会では、今回、アメリカ軍などが始めたシリアでの空爆とは切り離し、イラクに限って空爆に参加するかどうかを審議する予定です。
イギリスはイラク戦争以降、中東での軍事的な関与には慎重な姿勢を取ってきただけに、空爆が承認されれば反発の声がさらに高まることも予想されます。
‘Don't bomb Iraq & Syria!’ Stop the War protests at Downing Street ― RT UK
