就任式は20日、インドネシアの首都ジャカルタで行われ、日本の福田元総理大臣やアメリカのケリー国務長官、オーストラリアのアボット首相など各国の代表が出席するなか、ジョコ氏は宣誓を行い、インドネシアの第7代大統領に就任しました。
就任式の演説で、ジョコ新大統領は「インドネシアを『海洋国家』として発展させるために全力で取り組む」と述べ、広い海域に多くの島を持つインドネシアの特性を生かして経済を発展させる考えを強調しました。
ジョコ新大統領は、インドネシア国内の物流コストを下げるため、それぞれの島の港を整備して海上の物流網を整えることを最優先の課題として取り組む方針です。
インドネシアの歴代大統領は有力政治家の一族や軍人によって占められてきましたが、そうした経歴とは無縁のジョコ新大統領は「庶民派」の指導者として知られており、今後、まん延する汚職の撲滅や、所得格差の解消などを実現できるか注目されています。