中国の楼継偉財政相は、北京で開かれたＡＰＥＣ＝アジア太平洋経済協力会議の財務相会合のあとの記者会見で、アジアインフラ投資銀行について会合では議題に上がらなかったとしたうえで、「インフラ建設の資金が大幅に不足していることは各国とも理解している」と述べ必要性を改めて強調しました。
そのうえで「世界銀行やアジア開発銀行を補完するものであり、銀行設立に向けた中国の動きを彼らも歓迎している」として、各国が設立を支持することに期待を示しました。
関係者によりますと、設立を支持する国々は２４日、中国で覚書を交わすことで調整しているということで、東南アジアをはじめ１０数か国から２０か国程度が参加するとみられています。
アジアインフラ投資銀行には、中国の影響力を拡大するねらいがあると指摘されており、日本は銀行の運営の仕組みについて不透明な点が多いなどとして覚書には加わらない方針です。
