参議院選挙がおととし7月、衆議院選挙が去年12月に行われ、ことしは全国規模の国政選挙の予定はありませんが、4年に1度の統一地方選挙が4月に行われます。ことしの統一地方選挙は、前半の12日に10の道と県の知事選挙と5つの政令指定都市の市長選挙、それに41の道府県議会議員選挙と17の政令指定都市の市議会議員選挙が予定されているほか、後半の26日には、それ以外の市区町村長と議員のおよそ900の選挙が行われる見通しです。
統一地方選挙で、与党側は衆議院選挙に勝利した勢いで地方議員の数を増やし、組織の強化につなげたいとしているのに対し、野党側は来年の参議院選挙に向けた足がかりにしたいとしていて、各党とも準備を急ぐことにしています。また、安倍政権が「地方創生」を重要課題に掲げていることから、地方経済の活性化や人口減少への対策などを巡っても論戦が交わされるものとみられます。
このほか、ことしは今月11日に行われる佐賀県知事選挙など、9つの府と県の知事選挙と、2つの政令指定都市の市長選挙が行われる見通しで、この中では、4年前の東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の知事選挙や、大阪府と大阪市を統合して再編する「大阪都構想」の行方が注目されている、大阪府知事選挙と大阪市長選挙も予定されています。