神々の争いのなかの物質主義 タカハシ、ヒライ『危険な物質主義の系譜』 - オシテオサレテ
神学とはなにか、西洋文明の起源をどこにみるか、果ては過去を理解し、それを現代に伝えるとはいかなる営みであるのか
スコラ学以前のアリストテレス主義の伝統では、キリスト教の神ではなく、太陽を中心とした天空を神と崇めたのであり、その体系は太陽神殿と比されるわけです。だから、アヴェロエスやアレクサンドロスによって解釈されたアリストテレスを受けいれるかどうかというのは、たんにアリストテレスのテクストの解釈が正しいか誤りかという話ではなくて、キリスト教の神なのか、天空が神なのかという「神々の争い」とでもいえるようなものだったのです。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150117#1421490865
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150108#1420713484