第一位は Veritas (真理)でしょう(主観による)。ハーバード大学の標語はこの一語です。veritas を用いた大学のモットーとして「真理は汝らを自由にする」(Veritas liberabit vos. )や「真理は勝つ」(Veritas vincit. )なども知られます。
veritas を別のキーワードと並列させるパターンもあります。たとえば、Veritas et Justitia (真理と正義)など。イェール大学の校訓は Lux et Veritas (光と真理)となっていて、ハーバード大学より Lux (光)が一つ多いわけですが、「真理」とならび「光」という言葉も宗教的な意味もこめて校訓によく使われます。
実例を挙げると、 Fiat lux. (光あれ)──カリフォルニア大学、In lumine Tuo videbimus lumen. (汝の光のなかに我らは光を見出す)──コロンビア大学、などです。ケンブリッジ大学は、Hinc lucem et pocula sacra.(ここから光と神聖な盃を)、オックスフォード大学は Dominus illuminatio mea. (主はわが光)となっていて、lux が用いられているわけではありませんが、いずれも「光」がモチーフとなっています。
ということで、これら「光」を用いた校訓を第二位と認定しましょう。いずれにしても、「真理」や「光」が大学の校訓に最もよく使われていることはほぼ間違いありません。三番手以下は、古典の格言をそのまま使ったものや、その大学自身が考案したラテン語であったりします。