岩下壮一『信仰の遺産』（注解=山本芳久、解説=稲垣良典）、Amazonでの予約が始まりました。我が国における中世哲学・カトリック神学研究の原点がここにあります。とりわけ、恩寵論に関するプロテスタント神学との対決は、読み応えがあります。
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第二ヴァチカン公会議以前に活動した岩下壮一は、プロテスタントとの対決意識が過度に強い所があります。そうした論争的性格は、現在においてはそのままでは受け入れにくい所もありますが、逆に、恩寵や自由意志に関する本質的な問題を、現代の諸論考にはない鋭い仕方で浮き彫りにするものでもあります
