賛成票は542票で、メルケル首相率いる連立与党と野党・緑の党のほぼ全員が賛成した。これまで実施されたユーロ圏加盟国に対する金融支援に関する投票では、最も多くの賛成票を得た。反対票は32票、棄権が13票だった。
ショイブレ独財務相は採決を前に議員らに対し、「われわれドイツ人は欧州を可能な限り結束させるため、また何度でもそうなるように必要な全てのことを行うべきだ」と述べ、承認するよう訴えた。
ギリシャに対するさらなる譲歩につながるとの懸念が国内で高まっていることに関し、同相は新たな金融支援を議論しているわけではないと強調。
「ギリシャに数十億を新たにつぎ込む、あるいは(支援)プログラムを変更するという内容ではなく、むしろこのプログラムを成功裏に終わらせるために時間的な猶予を与えるものだ」と述べた。