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ギリシャの「一時的なユーロ圏離脱」、ドイツ政府が提案 | Reuters

ドイツ政府は、新たな支援を求めてギリシャが提出した改革案が改善されない場合、ギリシャを一時的にユーロ圏から離脱させて債務減免を行うことを提案している。ロイターが入手した文書で明らかになった。


同文書は最初に独フランクフルター・アルゲマイネ紙(日曜版)が報じたもので、ドイツ連立与党筋によると、メルケル首相、ガブリエル副首相、ショイブレ財務相の会談後にまとめられた。


文書はギリシャの改革案について「最も重要な改革分野」が欠けているとし、「より持続可能な解決策が必要」と指摘。一段と厳しい対策をギリシャに強いるか、一時的なユーロ圏離脱という「2つの道」を提案している。


ただ、望ましい選択肢はギリシャが改革を実施してユーロ圏にとどまることだという。


ショイブレ財務相は11日のユーログループ(ユーロ圏財務相会合)で、新たな支援に向けた交渉を再開するにはギリシャの一段の措置が必要と強調したが、複数の関係筋によると、ギリシャのユーロ圏離脱という選択肢には触れなかった。


文書は、ギリシャが議会の支持を得て「迅速かつ大幅に」改革案を改善させるためにできることを列挙。独立した信託会社に国有企業や資産を移管しその売却益を債務返済に充てること、欧州委員会の監督の下で行政改革を進めること、財政赤字削減が目標に届かなかった場合に自動的な歳出削減を発動するため法を整備することを提案している。


その上で、信頼性のある改革案がなければ「ギリシャは一時的なユーロ圏離脱に関して迅速に協議の機会が与えられ、少なくとも今後5年間にわたって必要であればパリクラブ(主要債権国会議)のような形で債務再編が可能になる」とした。パリクラブはソブリン債務の再編を行うフォーラム。


ショイブレ財務相は10日、ギリシャは債務のヘアカット(元本削減)が必要だが、ユーロ圏内では違法になると指摘していた。


文書はまた、ギリシャがユーロ圏を一時的に離脱しても欧州連合(EU)にとどまり、技術・人道的支援を受けられるとしている。


あるEU当局者は一時的なユーロ圏離脱について、これまでにも浮上した案で、法的かつ経済的に機能しないとして拒否されたと述べ、否定的な見方を示した。


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