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モルドバの自治区 ロシア寄りの指導者を選出 NHKニュース

欧米寄りの政策を進めるモルドバのトルコ系少数民族、ガガウズ人の自治区で22日、指導者を決める選挙が行われ、地元の選挙管理委員会によりますと、ロシアとの関係強化を主張するブラフ候補が過半数の票を得て当選したということです。
ロシアのメディアは、24日、ブラフ氏が、選挙の直前に、モスクワを訪れて上下両院の議長と会談するなど、ロシアの強い後押しを受けていたと伝えています。
モルドバでは、ソビエト崩壊の際に、ロシア系住民の多い沿ドニエストル地方の分離独立を巡って武力衝突が起こり、停戦後もこの地域にはロシア軍が駐留して、事実上、モルドバから独立した状態が続いています。モルドバの隣国ウクライナでも政府と親ロシア派の対立が続いていることから、モルドバ政府は、ロシア寄りの指導者が選ばれたガガウズ人の自治区や、沿ドニエストル地方を通じて、ロシアが、国内の不安定化をはかる可能性があるとみて、警戒を強めています。