在宅起訴されたのは、小渕氏の元秘書で群馬県中之条町の前町長、折田謙一郎被告(66)と小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」の会計責任者を務めていた元政策秘書の加邉守喜被告(62)の2人です。
東京地検特捜部の調べによりますと、折田前町長は加邉元秘書と共謀するなどして、小渕氏の資金管理団体が実際には小渕優子後援会などに寄付をしていないのに、平成21年から25年にかけて収支報告書に5600万円を寄付したとするうその記載をしたとして、政治資金規正法違反の罪に問われています。
また、折田前町長は小渕優子後援会などが開催した「観劇会」などを巡り、後援会など3つの政治団体で収入や支出を少なく記載するなどして2億6000万円余りのうその記載をしたとしています。
虚偽記載の総額は3億2000万円余りに上るとしています。
関係者によりますと、折田前町長は調べに対し「収支報告書に記載していない簿外の支出によって、報告書の記載と実際の資金の残高にずれが出たことを隠すため事実と違う記載をした」などと供述したということです。
一方、小渕氏本人については嫌疑不十分で不起訴にしました。