ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は８日、モスクワで首脳会談に臨みました。
会談の中で、プーチン大統領が「訪問を心から歓迎する。第２次世界大戦ではソビエトと中国が最も大きな犠牲を払った。われわれの高いレベルの信頼をもとに協力を強めていきたい」と述べました。
これに対して習主席は「われわれは共にファシズムや軍国主義と戦った仲間だ。中国は日本の軍国主義と戦い、大きな犠牲を払った。ただ特定の国を憎むのではなく、戦争が起きないよう協力していくことが大事だ」と述べました。
会談の終了後、両首脳はエネルギー協力など幅広い分野でのパートナーシップの強化をうたった文書に署名し、緊密ぶりをアピールしました。
この中では、ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」と、中国が陸と海に新たなシルクロードをつくる「一帯一路」構想とを協力して進めていくことも盛り込まれました。
９日に行われる軍事パレードでは、欧米の首脳が相次いで欠席する意向を表明しているだけに、習主席の訪問はロシアと中国の関係強化を一層印象づけるものとなっています。
