中ロ首脳が会談、BRICS会合前に両国の結束確認 | Reuters
ロシアのプーチン大統領は8日、同国で開催されるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議を前に、中国の習近平国家主席と会談し、両国間の結束と調和を確認した。
プーチン大統領は「われわれは、経済と国際政治双方において直面している困難をお互いに明確に認識している。ただ、両国の努力を合わせれば、直面する課題を乗り越え、全ての問題を解決する」と語った。
首脳会談の詳細は明らかになっていないが、ロシア政府当局者によると、ロシア側からはエネルギー相と財務相などが出席した。
プーチン大統領はまた、南アフリカのズマ大統領、インドのモディ首相ともそれぞれ会談した。
中国株式市場の下落について、ロシア政府当局者は同国への影響はないとの見方を示している。
アレクセイ・ウリュカエフ経済発展相は、中国政府は状況を安定させることができると確信していると述べた。また、シルアノフ財務相は「中国金融市場の変動によるロシアの財政や資本の流れ、国際収支への影響はごくわずかにとどまっている」と語った。
中国とロシア、インド、ブラジル、南アフリカでつくるBRICSの首脳会議は8日、ロシア中部のウファで始まり、これにあわせて、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が首脳会談を行いました。
会談の冒頭、プーチン大統領が「ロシアは経済でも国際政治でも困難に直面しているが、中国と力を合わせれば、いかなる困難も乗り越えることができる」と協力を呼びかけたのに対し、習主席は「両国で国際社会と連携し、世界の平和に貢献しよう」と応じました。そして両首脳は、BRICSや中国とロシアに中央アジアの4か国を加えた上海協力機構の枠組みを利用して、経済や安全保障など幅広い分野で協力を深めることで一致しました。
ウファではBRICSに続いて、10日まで上海協力機構の首脳会議も開かれ、プーチン大統領が主導して、現在、上海協力機構の準加盟国にあたる立場のインドとパキスタンの正式加盟に道筋がつけられる見通しです。
ウクライナ情勢を巡って欧米と対立を続けるロシアとしては、欧米以外の国々でつくる2つの国際的な枠組みの結束を図ることで、欧米に対抗するねらいがあるものとみられます。