ハディ政権と反体制派の紛争が続いているイエメンでは、12日から5日間の停戦が宣言され、その後、南部を中心に一部の地域で双方の戦闘はやんでいないものの、停戦はおおむね維持されました。
3月から反体制派を空爆していた隣国のサウジアラビアなども、反体制派が戦闘をやめず、国境地帯を砲撃するなどしたとして、攻撃の再開を警告していましたが、空爆などの軍事行動は行っていません。5日間の停戦は17日夜遅く(日本時間の18日午前5時)に期限を迎え、今後も停戦が続くかどうかは不透明な情勢です。
サウジアラビアの首都リヤドでは17日から3日間の日程でハディ大統領が呼びかけた会合が開かれ、イエメンの政治団体や部族の代表およそ400人が出席していますが、反体制派は参加していません。会合で、ハディ大統領は「反体制派の武装勢力を都市などから撤退させるべきだ」と述べ、対決姿勢を崩していないことから反体制派は反発するとみられます。
国連によりますと、イエメンでは戦闘が激しくなった3月以降、死者が1500人を超え、45万人が家を離れ避難民になっていて、会合に出席した国連の特使は少なくとも5日間、停戦を延長するよう呼びかけています。