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アングル:中国の人工島建設、南シナ海の「生態系破壊」にも懸念 | Reuters

中国は現在7つの岩礁で人工島の建設を行っているが、南沙諸島の衛星画像を分析した専門家らはロイターに対し、サンゴ礁への損傷は建設現場の周辺にも広がっており、環境への影響は当初考えられていたより大きい可能性があるとの見方を示した。


こうした指摘は、中国側の説明とは大きく食い違う。同国政府はこれまで、国連が定めた条約に基づき、サンゴ礁および海洋環境の保護に尽力していると繰り返し表明してきた。


フィリピンの研究者らと共同で南シナ海の調査を行ってきた米マイアミ大学の著名海洋生物学者、ジョン・マクマナス氏は先に、中国の埋め立て工事によって「人類史上で最も速いペースでのサンゴ礁域の永久的喪失」が起きていると警告。米海洋大気庁が運営する海洋学フォーラムのサイトで同氏は、埋め立てに使う土砂を掘る作業や、人工島への接近航路を造るための浚渫(しゅんせつ)工事により、現場周辺では広範囲にわたるサンゴ礁が傷つけられたとしている。

複数の米当局者によれば、2013年後半に浚渫工事が始まってから、中国は約800ヘクタールに及ぶ範囲で埋め立てを行った。


ベトナムなど領有権を争う他の国も、既存施設の拡張などで埋め立て工事を行っているが、その規模は中国に比べるとはるかに小さい。同海域では中国とベトナムのほか、フィリピン、マレーシア、台湾、ブルネイが領有権を主張している。