不正な会計処理の問題を巡って、東芝は、今後の再発防止策を検討するため経営刷新委員会を立ち上げ、２９日、初めての会合を開きました。
会合では、まず、室町正志会長兼社長が「東芝グループの再生に向け全力で取り組んでいきたい」と述べ、経営の抜本的な見直しに向けた積極的な提言を求めました。
委員会は、４人の社外取締役に加えて、弁護士や公認会計士、それに経済同友会の代表幹事で三菱ケミカルホールディングスの小林喜光会長ら合わせて８人で構成されています。
今後、委員会では、今回の問題でチェック機能を果たせなかった内部監査部門の強化の方法や、社外の取締役が過半数を占めながら会計の専門家がいなかった監査委員会の在り方など、先進的と見られていた東芝の企業統治の仕組みにどう実効性を持たせるか議論することにしています。
東芝は、委員会がまとめる再発防止策を踏まえて９月下旬の株主総会で発足する新たな経営陣の下で信頼回復に向けた取り組みの具体化を急ぐことにしています。
インタビュー：東芝の不正会計、監査法人の責任重い＝郷原弁護士 | Reuters
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150728#1438079740
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150721#1437476752
