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» 我が国を統べっているのは本当は誰なのか (連載「パックス・ジャポニカへの道」) | IISIA 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所

“Bene qui latuit ,vene vixit”というラテン語の諺がある。最近、我が国におけるイノヴェーションと全世界とをつなぐ賢者から教えてもらった。「よく隠れし者、よく生きたり」という意味だ。


私たちの人生をふと振り返ってみると、結局「目立つこと」「他人より秀でて人前で褒められること」を懸命に求め続けてはいないだろうか。衣食住たりて、最後に私たちは優越感を求める。しかも他者に対する圧倒的なそれを、だ。典型的なのがマネーを求める姿勢である。飽くなき物欲も、とどのつまり、他者に対する圧倒的な優位を示すためシンボルを買い漁るためと考えれば納得がいく。


だが物事の全てに「陰陽」がある様に、人生は決して“陽”だけではないことを胸に刻み込む必要がある。そして私たちのほとんど全てが“陽”を求めて生きている(というか、日々の生活の全てが“陽”の探求といっても過言ではないだろう)分、世界のどこかで徹底して“陰”を貫いて生きている御仁がいるのである。そして私たち一人一人がほんのひとかけらの“陽”を手にして嬉々としている中、この様にして徹底して“陰”を貫いている御仁は大きな”陰“を得、それを通じて「誰も知らない水底に在りながら、そこでの微動が水面における大波を起こす」ような存在であり続けているというわけなのだ。

最近、私たち日本人は正にこのことを目の当りにした。―――怒号の中で可決された安保法制。マスメディアにおいて「支持率」の採取サンプルを巡っては依然として議論がある(無論各社共に「統計学的に厳密に裏付けられたもの」と言い切るであろうが)ということは別としても、総じてトレンドとしては明らかにこの安保法制を契機に、「第二次安倍晋三政権に対するNO」を多くの国民が付きつけ始めたことは事実なのである。

端的に言おう。―――我が国にとっての本当の「憲法」は日本国憲法ではない。「日米相互防衛援助協定(MSA協定)」である。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150731#1438339266
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150716#1437043893