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アングル:ドイツ人「借金嫌い」返上、好景気背景に積極消費 | Reuters

ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏債務問題の解決策として各国に「節約の勧め」を説き、ドイツ国内での支持率上昇につながったが、足元ではドイツ国民自身が最近、借り入れを大幅に増やしている。


ドイツの信用情報会社シューファによると、ドイツ人は昨年、平均して8700ユーロ(約9650ドル)の融資を受けており、2013年と比べ約10%増加した。今年もさらに増加すると予想されている。


ドイツ人は伝統的に借金を嫌い、倹約・貯金を旨としてきた。実際、ドイツ語で「債務」を意味する言葉は、同時に「罪」という意味も持っている。ところが、その堅実な国民性に最近、変化が生じている。


メルケル首相と独政府はユーロ圏危機に伴い、債務を増やして景気浮揚を図るのではなく、財政健全化を優先すべきだと主張。ショイブレ財務相は、ギリシャ支援交渉で経済改革など厳しい条件をつきつけた。


こうした姿勢はメルケル首相の国内での人気を高めたが、ユーロ圏諸国の不興をかった。またユーロ圏諸国は、輸出で潤うドイツが財政支出に積極的でないことに不満を持っており、欧州で最も裕福なドイツ国民がどんどん消費し、域内の景気回復を後押しすべきと考えている。


ドイツ国民は今や、「もっと支出を」というユーロ圏諸国の要求に応えつつある。ドイツでは労働市場が堅調、賃金も上昇するなど、景気は力強さを増しており、これに意を得たドイツの消費者は、金利が非常に低いこともあって、積極的に借り入れを増やし消費に励んでいる。

金融サービス会社のEOSグループを率いるハンス・ワーナー・シェーラー氏は、分割払い融資や、クレジットカード、当座預金で借り越しになるのは「社会的に受け入れられる行為」になったと指摘する。


同氏は「ドイツ人は最近、『良い』借金と『悪い』借金を区別して考えるようになった」とし「美容整形や洋服、宝飾品を買うのに借金をするのはなお、良くない行動と見なされるが、融資を受けて家を買ったり、医療費の支払いをしたりするのはOKという具合だ」と述べた。


同氏によると、ドイツ人は不動産や自動車など高額の買い物をする際に融資を利用することには、あまりためらいはないが、休暇費用やゲーム機など、レジャー活動のための借金は避ける傾向が強いという。


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