アングル:株価変動で中国が捜査拡大、海外投資家に広がる波紋 | Reuters
最近の株式市場の乱高下に対する中国当局の捜査が拡大している。同国を拠点とする投資家の間では恐怖感が広がり、金融業界の幹部らによると、捜査対象の投資家からは、自身が単純に捜査に協力しているのか、それとも容疑をかけられているのかどうか分からないとの声も聞かれる。
中国当局は株式市場の立て直しに躍起だが、ファンドマネジャーらは自身に対する圧力が強まりつつあると話す。一部投資家は2週間おきにトレーディング戦略を説明するよう求められているという。
政府の株価下支え策を実行する金融機関、いわゆる「ナショナルチーム」に加わっている大手ファンドのマネジャーによると、あるファンドで幹部を務める友人が最近、空売りを行った他のミューチュアルファンドと共に、規制当局との会合に呼び出されたという。会合に向かう前に、「もし私が戻ってこなかったら、妻の面倒をみてくれ」と友人は述べ、自宅の電話番号を渡していったという。
コラム:中国株安への「強権発動」で高まる投資リスク | Reuters
中国の株式市場のモラルが向上するまでは、さまざまな人物の逮捕劇や「自白」が続いていくと思われる。中国で捜査当局が株安に絡んで実施している取り締まりは、株価操縦のほかに、情報を抑え込むことと当局にとって脅威に映る人物を恫喝するのが狙いだが、海外の投資家もおびえさせるはずだ。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150831#1441017385
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150828#1440758256