オバマ大統領は週末恒例のビデオ演説でTPPの交渉が大筋合意したことを取り上げ、「時代遅れの貿易ルールがアメリカの労働者を不利な立場に置いているが、TPPがそれを変える」と述べました。そのうえで、例として、アメリカから輸入する牛肉に日本がかけている38.5%の関税が、TPPが発効すれば引き下げられることなどを挙げて成果を強調しました。
一方でオバマ大統領は、「この協定がなければ、価値観を共有しない中国のような競争相手が世界経済のルールを作ってしまう。彼らはわれわれの市場に売り続けるが、われわれには市場を閉鎖し続ける」と訴えました。そして、「TPPでわれわれがルールを作る。アメリカが21世紀をリードする」と述べてTPPの発効が必要だと強調し、議会に対して合意内容を承認するよう呼びかけました。
TPPの大筋合意を巡っては、クリントン前国務長官が「現時点では支持できない」と表明するなど反発も出ていて、アメリカでは、TPPの発効に向けて議会の承認が得られるかが今後の焦点となります。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151010#1444473475
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