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教科書を閲覧させ現金 三省堂以外の会社でも NHKニュース

この問題で、三省堂は7日に文部科学省に社内調査の結果を報告し、平成21年から去年にかけて小中学校の校長などを集めた意見交換会を7回開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の教科書を閲覧させたうえで、合わせて53人に謝礼として現金5万円を渡していたことを明らかにしました。
文部科学省は、ほかの教科書会社でも同じような行為がないか各社に点検を求めていますが、これまでのところ1件も確認されなかったと報告されています。
しかし、NHKが取材したところ、複数の会社の社員が、検定途中の教科書を教員に閲覧させたり、謝礼を渡したりしていると証言しました。このうち、現役の営業担当の社員は「その地域の中心となっている、力のある先生を数人集めて検定途中の教科書を見せ、意見をもらっている。交通費に“色”をつけて渡していて、例えば東京でやる場合、往復2000円ほどのところを5000円くらい渡している」と話しました。
こうした行為の背景については、「少子化で競争が激しくなるなか、よりよい教科書にして採択につなげたいという思いがある。小中学校の教科書採択は4年に1度しか行われず、しかも市町村ごとのため、採択されると4年間、何万冊も使い続けてもらえることになり、影響は大きい」と話していました。また、別の会社の営業担当社員も「検定途中の教科書を見せたうえで、1万円から1万5000円を渡すことがある」と話しています。
文部科学省は、事実であれば問題で、再度、各社に点検と報告を求めたいとしています。