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視点:対中を越えて、アジアが求む日本の構想力=寺島実郎氏 | Reuters

私が東南アジアの人たちと議論していて感じるのは、日本がアジアで期待されている役割は中国と角を突き合わせることではない。マネーゲームや株式市場の規模で中国と張り合うことより、一段上の成熟した民主国家として、技術力や産業力、あるいはソフトパワーで格上の国だと実証していくことが日本の進むべき針路なのだと覚悟する必要がある。


日本の外交史を検証して見えてくることは、中国に対して平常心を失うと、迷走するということだ。前述した通り、劣等感が優越感に転じると、戦争への道を歩んだ。100年経った今、優越感を抱いていた中国にGDPで追い越されて、平常心を再び失い、一種の興奮状態に陥っている。


そうではなく、孟子の言葉でいう、「浩然の気」のごとく、広い心を持ち、アジアをどのように牽(けん)引していくのかを考え、アジアのリーダーにふさわしい風格を備える必要がある。

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