アメリカ政府は、日本など38の国や地域からアメリカを訪れる旅行者に対し、事前にESTAと呼ばれる電子渡航認証システムで承認を受ければ、ビザの取得を免除しています。
これについてアメリカ国務省は21日、ビザの免除の条件を厳しくし、5年前の2011年3月以降にイラン、イラク、スーダン、シリアの4か国に渡航したことがある人や、ビザ免除対象国の国籍以外にこれら4か国の国籍を持っている二重国籍の人は、原則としてビザ免除の対象外となり、ビザの申請が必要になりました。
ただ、これら4か国に渡航した人でも、外交活動や人道支援活動、それに報道目的だった場合などは例外として、引き続きアメリカへのビザは免除されるということです。
アメリカでは、去年11月にフランスのパリで起きた同時テロ事件を受けて、アメリカに渡航しようとする人への審査を厳しくするよう求める声が強まっていました。