シリアでは、アメリカ率いる有志連合に続いて去年９月、アサド政権を支援するロシアも空爆に乗り出して以降、ＩＳは支配地域を減らしています。
こうしたなか、内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」は、ＩＳが先週、１００人ほどの子どもを含むおよそ４５０人に対して、新たな戦闘員を養成するための訓練を終えたことが確認できたと発表しました。そのうえで訓練期間が、これまでの２か月から１か月へと大幅に短縮され、訓練を終えたあとは家族と過ごすために３日間だけ猶予を与えられ、その後、前線に投入されるとしています。
アメリカ国防総省によりますと、シリアやイラクでＩＳの戦闘員の数はアメリカ軍などの空爆を受けて３万人程度から２万人程度に減ったということで、ＩＳが現地の子どもを訓練し訓練期間を短縮している背景には、不足する戦闘員の確保にＩＳが躍起になっている現状があるとみられます。
