0.001%の超低利にも関わらず銀行預金が増加−融資に回らず滞留 - Bloomberg
そんな金利水準の状況下で、銀行界ではにわかに「預金リスク」が浮上している。預金が集まってきても運用先がないばかりか、そのままでは残高の増加分にマイナス金利が課される、日本銀行の当座預金に資金を入れるほかなくなってしまうからだ。
そのため、銀行間で預金の押し付け合いが始まっているという見方が広まってきた。その証左の一つが、全国銀行協会が3月7日に公表した預金・貸出金速報だ。
2月末時点で、都市銀行(三菱東京UFJ、三井住友、みずほ、りそな、埼玉りそなの5行)の預金残高合計は前月末比で約8.4兆円、2.8%も増え、前年同月末比では約17.2兆円、5.9%と大幅な伸びを記録した。一方、地銀の伸びは小幅にとどまった。
ここから浮かび上がってくるのが、地銀が都銀へ預金を押し付けている構図だ。かつて銀行の飯の種だった預金が「ババ抜きのババ扱い」(金融庁幹部)されるという異常事態を告げているのだ。
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