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ロックフェラー家関連のロックフェラー・ファミリー・ファンドは23日、化石燃料関連投資を可能な限り早期に中止し、米石油大手、エクソンモービル(XOM.N)の株式保有も解消する方針を表明した。


石炭やカナダのオイルサンド関連の保有資産も処分する。


ただ、ファンドが保有する化石燃料関連資産やエクソン株の規模については詳細を明らかにしなかった。


ロックフェラー家はかつて、石油関連事業で財を成した。だが、気候変動が人類や生態系を脅かす現状を踏まえ、ファンドは「炭化水素の新たな供給源を各社が探査し続ける行動に良識ある論拠がない」と指摘した。


エクソンをめぐっては、ニューヨーク州司法長官が昨年11月、地球温暖化リスクなどに関する情報開示が不適切だった疑いがあるとして、調査を始めている。


ロックフェラー家関係者は2008年、エクソン企業統治の在り方を変え、代替燃料への支出を増やすよう、すでに呼び掛けていた。


2014年には、ロックフェラー家関連の別ファンド、ロックフェラー兄弟財団など複数の慈善団体、非政府組織が、化石燃料関連の投資をやめる方針を示している。


今回の方針表明について、エクソンは声明で「化石燃料への反対姿勢を踏まえれば、(エクソン株の)処分に驚きはない」とした。