田母神氏 「2000万円配ると報告受けた」 | NHKニュース
これについて田母神氏は「元事務局長から選挙でお世話になった人の名前とそれぞれの金額が書かれたリストを見せられ、政治資金の中から合わせて2000万円を配ると言われた」と説明しました。
そのうえで田母神氏は「いったんは了承するようなことを言ったかも知れないが、金額が多すぎると思い元事務局長には『考え直してくれないか』と言って話を戻した。実際に現金が配られたことはあとで知ったが、私が指示したことはなく了承したつもりもない」と述べ、みずからの関わりを否定しました。
一方、田母神氏は、特捜部の捜索の容疑となったみずからの政治資金の不正流用についても否定しました。
田母神氏によりますと、資金管理団体の元会計責任者から月に2回ほどのペースで数十万円ずつ現金を受け取り、前払いの形で受け取った政治資金は合わせて1400万円に上るということです。
これについて田母神氏は「政治資金を前払いで受け取り、使った分の領収書を元会計責任者に提出していた。領収書の中には公的なのか私的なのか不明瞭な支出もあったが、年末にまとめて精算し、私的に使ったものについてはあとで返金することになっていた」と説明しました。
そして「年末に精算した際、元会計責任者からは120万円分が私的な支出だと言われたので、すぐに返金した。しかし特捜部からは、知人の女性の洋服やバッグ代などに使った450万円分について私的流用と指摘された。初めから450万円を返せと元会計責任者に言われていれば返していた」と述べました。
そのうえで、「年末に精算する約束で現金を使っており、私的流用の意思はなかった。これとは別に1500万円の自己資金を団体の使途不明金の補填(ほてん)に充てており、横領と言われるのは心外だ」と述べました。