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ナンバーワンになるには、まず弱者を攻撃しろ平家打倒を成し遂げた源氏のランチェスター戦略|戦略は歴史から学べ|ダイヤモンド・オンライン

 頼朝の挙兵は、実は敗北から始まります。伊豆で平家配下の山木兼隆を奇襲して殺しますが、事件を知った平家は関東の武士3000人を集めて頼朝を包囲。300人の頼朝側は、あっという間に敗北、頼朝と敗残兵は房総半島まで逃れます。


 房総半島には、味方だった三浦一族の縁者があり、関東平野には亡父の義朝とつながる源氏ゆかりの者も多く、千葉、次は関東平野へと段階的に支配力を拡大。先の敗戦から1ヵ月ほどで、関東の豪族を束ねて数万の兵力となり、鎌倉入りを果たします。


 のちに、富士川の戦い(1180年)で平維盛を破った頼朝側は、二択を迫られます。


・敗走する平家の軍を追撃して京都に向かうか
・関東に再び戻り、帰順していない勢力を討伐するか


 頼朝は京都に進まず地固めをします。佐竹氏など、頼朝に帰順せず未だ平家の影響下にあった関東の豪族を滅ぼして、地域の絶対的地位を確立します。頼朝は、小さくとも自らが一番となれるエリアに向かい、段階的に勢力範囲を拡大していったのです。

老獪な後白河法皇は、のちに平家なきあと源氏の二人(頼朝と義経)を争わせ、自らの権勢維持を狙いますが、頼朝は毅然として義経を討伐して分裂の隙を与えませんでした。

麦焼酎いいちこ」で有名な三和酒類を抜いて、2012年に焼酎業界で売上高第1位となった霧島酒造は、市場として博多を攻略したあと、同規模の広島と仙台をターゲットにし、首都圏や関西などの大消費地を後回しにして全国展開しました。


 大都市は強力なライバルが多い上に、販売管理費がかかるというリスクがあったからです(1998年の売上高は約82億円、2014年には約566億円と7倍へ拡大)。


「最初にたたくべき攻撃目標というのは、俗に言う『足下の敵』である。射程距離圏内にくっついている足下の敵というのがまず攻撃目標としては優先する。つまり、2位は3位をたたかなければだめだということになろう」(田岡信夫『ランチェスター販売戦略1 戦略入門』より)

後白河法皇義経が本気で頼朝に対抗するならば、頼朝の支持者が少ない瀬戸内海か九州に共に移動してから挙兵、膨張すべきでした。彼らが京都で反旗を翻したことは、強力なナンバーワン企業がいるエリアに、弱小企業がいきなり挑むことに似ていたのです。

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