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小が大に勝つには?朝鮮戦争からゲリラ戦の極意を学べ|戦略は歴史から学べ|ダイヤモンド・オンライン

 米軍と国連軍は10月下旬には中国の国境線の鴨緑江まで、あと50キロまで進軍。毛沢東は参戦を決断。第一陣の参加兵力は約26万人、東西で分進した米軍が通らない山脈地帯に一部は潜伏して、攻撃と同時にまず西側の米韓軍に包囲戦闘を仕掛けます。11月には東海岸から北進した米韓軍も中国軍と遭遇して包囲されて窮地に陥り、12月には撤退を開始します。


「圧倒的な火力があった。それにも関わらず国連軍は押された。中国軍は夜と山を利用し、国連軍の弱い地点に数倍の兵力を集中して奇襲攻撃をかける、それも人海戦術として知られた犠牲をものともしない攻撃で局面を掌握した」(前出『NHKスペシャル 朝鮮戦争』より)

 9月に朝鮮戦争の調査をした中国共産党林彪は「あの人たち(朝鮮労働党)は山にたてこもってゲリラ戦をやる心がまえはあるかね」と聞いています(前出書より)。


 険しい山岳地帯は近代装備の米・国連の大軍が苦手として、あえて進軍したがらない地域です。見通しが利かず、大軍の優位性が消え、敵が地理に精通しているからです。

 また、ゲリラ戦で生き延びた企業がよく犯す間違いも朝鮮戦争で指摘されています。


「われわれの同志の中に外国の正規戦術に束縛され、大通りを正々堂々としか進軍できない者がいる(中略)。制空権のないまま、われわれの夜戦に強い長所を発揮できず、砲兵も上手に使用できない」(前出書より)

・販売量を限定できる製品をもう一つ出す
・「ひと手間かけて魅力を引き出す」を継続できる体制づくり
・いたずらに新規市場に飛び込まない(むしろ残存者利益を狙う)


 個性的な美味しさで繁盛していたレストランが、人気に応えるため床面積を広くしたり、建物を新しく大改装したとたん味が急に落ちて、廃業に追い込まれることがあります。店舗が古いままで固定費が安く、損益分岐点が低いことで味と素材にこだわることができていたのに、自らのゲリラの強みを捨て間違った効率化で敗れたのです。