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イラクの首都バグダッドで先月30日、政府の建物や各国の大使館などがある「グリーンゾーン」と呼ばれる地区の周辺で、抗議活動をしていたデモ隊が地区を囲むコンクリートの壁を引き倒し、中へ侵入しました。
デモ隊はそのまま議会の議場にまでなだれ込み、「こんな議会はいらない」などとシュプレヒコールを挙げました。
「グリーンゾーン」は自爆テロなどが後を絶たないイラクで特に警備が厳重なことで知られ、デモ隊が侵入するのは異例のことです。
治安部隊との大規模な衝突などは起きていませんが、デモ隊は数時間にわたって「グリーンゾーン」の中にとどまっていたもようです。
デモ隊はイスラムシーア派の有力な指導者、サドル師の呼びかけに応じて集まり、各政治勢力が閣僚ポストを求め、停滞する議会に対し政治改革を訴えていました。
イラクでは政府が過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦を進める一方、原油価格の低迷で物価が上がるなど、生活はなかなかよくならず、市民が議会に不満を募らせている状況が浮き彫りになりました。

イラクの首都バグダッド近郊で先月30日、多くの人が集まっていた市場にトラックが突っ込み、爆発しました。
現場はイスラムシーア派の住民が多く暮らす地域で、治安当局によりますと、少なくとも21人が死亡、40人がけがをしたということです。
この爆発について、過激派組織ISが「われわれの戦闘員が3トンの爆発物を積んだトラックを運転し、突っ込んだ」とする声明をインターネット上に掲載し、自爆テロを行ったことを認めました。
イラクではアメリカ軍などの支援を受けた政府軍が、ISの支配地域を少しずつ奪い返していて、ことし3月には第2の都市モスルの奪還を目指し大規模な軍事作戦に乗り出しています。こうしたなか、ISは敵視するシーア派の住民などを標的にした攻撃を繰り返していて、市民の犠牲が増え続けています。

#ロン・ポール