シーア派、イラク米大使館を襲撃 - 首都バグダッドで、空爆に抗議https://t.co/sKsc2n1rVC
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2019年12月31日
米国がイラク国内などのイスラム教シーア派武装組織の拠点を空爆したことを受け、首都バグダッドの米大使館周辺に31日、群衆が集まり、抗議活動を行った。シーア派支持者ら数十人が大使館を襲撃し、施設の一部を破壊した。AP通信などが報じた。
シーア派の支持者らは車で大使館施設の出入り口を破壊、施設内からは煙が上がった。大使館周辺に集まった群衆の多くは民兵の制服姿だった。
米国防総省は29日、武装組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」のイラクとシリアの拠点に空爆したと発表。この空爆で少なくとも25人の戦闘員が死亡した。
イラクの米大使館前デモ トランプ大統領「イランが仕組んだ」 #nhk_news https://t.co/TRViaJroB1
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年12月31日
イラクでは先月、北部のキルクーク近くにあるイラク軍基地にロケット弾が撃ち込まれて駐留するアメリカ軍関係者に死傷者が出たことから、アメリカ軍は報復措置としてイランが支援するイスラム教シーア派の武装組織がイラクなどに築いた拠点を空爆しました。
これを受けてイラクの首都バグダッドのアメリカ大使館の前では31日、攻撃を受けた武装組織の支持者らが抗議デモを行い、大使館の敷地を囲む壁に火を放ったり、石を投げたりしました。
アメリカ大使や職員らは安全のために避難したと伝えられていましたが、その後、アメリカ国務省は、大使は所用でもともと不在だったと明らかにしました。
激しい抗議デモについて、トランプ大統領はツイッターに「イランが仕組んだものだ。イランに責任をとらせる」と投稿し、イラクで影響力を強めるイランを非難しました。
トランプ大統領は、11月の大統領選挙をにらんでイランに対してより厳しい態度で臨むという見方も出ていて、ことし、両国の間で緊張が高まることが懸念されます。
イラクの首都バグダッドにあるアメリカ大使館の前で抗議デモが行われたことを受けて、アメリカのトランプ大統領は先月、イラクの首相を辞任し、後任が選ばれるまで暫定的に首相を務めるアブドルマハディ氏と31日、電話会談を行いました。
このなかでトランプ大統領はイラクにいるアメリカ人やアメリカの関係施設を保護するよう、イラク側に求めたということです。
一方、国防総省はアメリカ大使館の抗議デモの対応にあたるため、アメリカ軍の海兵隊の一部の部隊を隣国のクウェートからイラクに派遣したと明らかにし、兵士たちが軍用機に乗り込む様子を撮影した映像を公開しました。
Iran killed an American contractor, wounding many. We strongly responded, and always will. Now Iran is orchestrating an attack on the U.S. Embassy in Iraq. They will be held fully responsible. In addition, we expect Iraq to use its forces to protect the Embassy, and so notified!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 31, 2019
To those many millions of people in Iraq who want freedom and who don’t want to be dominated and controlled by Iran, this is your time!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 31, 2019
The U.S. Embassy in Iraq is, & has been for hours, SAFE! Many of our great Warfighters, together with the most lethal military equipment in the world, was immediately rushed to the site. Thank you to the President & Prime Minister of Iraq for their rapid response upon request....
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 31, 2019
....Iran will be held fully responsible for lives lost, or damage incurred, at any of our facilities. They will pay a very BIG PRICE! This is not a Warning, it is a Threat. Happy New Year!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 31, 2019
在イラク米大使館で抗議デモ過激化 米は750人規模の部隊派遣へ #nhk_news https://t.co/qcUICBSBCd
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月1日
イラクでは、国内にあるイランが支援する武装組織の拠点をアメリカ軍が空爆したことに対し、武装組織の支持者らが首都バグダッドにあるアメリカ大使館の前で先月31日、抗議デモを行い、大使館の敷地を囲む壁に火を放ったり、石を投げたりするなど過激化しました。
これを受けて、アメリカのエスパー国防長官は31日夜、声明を出し、750人規模の部隊を直ちに中東地域に派遣することを明らかにしました。
その理由について「バグダッドなどでアメリカ人や施設に対する脅威のレベルが上がっていることを受けた適切かつ予防的な措置だ」としています。
一方、トランプ大統領はツイッターに「われわれの施設で死者が出るなどすれば、イランが全面的に責任を負う。イランは非常に『大きな代償』を支払うだろう。これは警告ではなく、脅しだ」と投稿し、イランがアメリカ大使館での抗議デモの背後にいるとして強くけん制しました。
アメリカ政府は、750人規模の部隊に加えて、さらに部隊を派遣する可能性も示唆していて、イランとの間で緊張が高まるのではないかという懸念が広がっています。
イラクの首都バグダッドで、アメリカ大使館に対する抗議デモが過激化していることについて、トランプ大統領は31日夜、記者団に対し、「非常にうまく対処できていると思う。ベンガジのようにはならない」と述べ、オバマ前政権下の2012年、リビア東部のベンガジでアメリカ領事館が襲撃された事件を引き合いに出し、今回は被害を抑えていると強調しました。
そのうえで、記者団からイランとの戦争につながる可能性について問われると、「イランにとってよい考えだとは思わない。私は平和を望んでいる」と述べました。
この発言に先立ってトランプ大統領はツイッターに、「われわれの施設で死者が出るなどすれば、イランが全面的に責任を負う。イランは非常に『大きな代償』を支払うだろう」と投稿し、イランを強くけん制していただけに、今回の発言は、イランとの戦争に消極的な考えを改めて示したものと受け止められています。
Trump: 'I want to have peace' with Iran https://t.co/9ItW5DE2Wn
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月1日