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『新詳 世界史B』(帝国書院)

P247

 19世紀以降,日本や清朝などを除き,アジアの多くの国々が植民地化された。植民地時代には西洋の思想や文物が流入し,多くの地域で西洋化と並んで,ナショナリズム運動がさかんになった。とくに20世紀になって民族自決の思想が世界的に広がると,これらの国々は民族自決権の行使を強く求めるようになり,自由主義民族主義・人権など西洋思想にもとづく独立闘争が展開した。また,労働運動・農民運動・社会主義運動なども各地に広がった。
 他方,アジアは世界的な分業体制に組み込まれて,貧困に向かっただけではなかった。中国人やインド人のネットワークは分業体制の中で活性化し,第一次世界大戦でのヨーロッパの混乱に乗じて各国の民族資本も発展し,アジア内の貿易がさかんになり工業化が進んだ。

P216

 アジアの各地は,欧米による開港以前から,華僑などが担い手となり海を通じた交易を発展させていた。イギリスは,これに参入して利益を上げるだけでなく,自らを中心とする貿易体制をつくりあげようと試み,自由貿易の原則を掲げて各国に迫って開港を達成していった。すると,従来のアジア商人も活躍の場を広げることになり,香港・上海・天津・仁川・神戸・横浜などが港として繁栄した。

P231

世界大戦前夜の近代世界システム

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