旧ライブドアの株を25万株保有していた埼玉県の男性は、平成18年に発覚した粉飾決算事件で株価が下落し、損害を受けたとして、堀江貴文元社長ら当時の経営陣4人に賠償を求める訴えを起こしました。
1審の東京地方裁判所は去年11月、「当時の経営陣がうその内容を含む有価証券報告書を提出したことで株の市場価格が高くなっていたと認められる」などとして、旧経営陣の責任を認め、およそ9200万円の支払いを命じました。
これに対して双方が控訴しましたが、原告側の弁護士によりますと、東京高等裁判所で話し合いが行われた結果、旧経営陣が9000万円を8年で分割して賠償することを条件に、26日までに和解が成立したということです。
原告の弁護団の紀藤正樹弁護士は「旧経営陣は、今も苦しんでいる人がいるということを忘れず、真摯(しんし)に反省してもらいたい」と話しています。
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【設問1】