ドイツで12万社を超える企業が加盟する経済団体「ドイツ卸売・貿易業連合会」は、20日、ベルリンで記者会見を開きました。この中でアントン・ベルナー会長はドイツにとってイギリスは去年、第3位の輸出相手国だったとして、特に自動車や化学、製薬の分野で打撃を受けるおそれがあると指摘しました。そして、国民投票でイギリスがEUからの離脱を選んだ場合、関税が課せられるようになることなどで貿易に悪影響が出るほか、政治の面でも混乱が生じるとして、「すべての国、なかでも特にドイツに悲惨な影響を与えるだろう。勝者はおらず、みんなが敗者になる」と述べて強い警戒感を示しました。
ドイツでは、イギリスがEU離脱を選んだ場合、よい影響より悪い影響を受けるという見方が強く、経済界や政治家から懸念する声が相次いでいます。