藤森さんは昭和２５年、当時の厚生省に入り、環境庁の事務次官や官房副長官を歴任しました。その後、宮内庁次長を経て、昭和６３年に宮内庁長官に就任し、闘病生活を送る晩年の昭和天皇に仕えました。
昭和天皇が亡くなると、戦後の体制のもとで初めて行われた「大喪の礼」や天皇陛下の「即位の礼」を取りしきりました。
天皇皇后両陛下からの信頼があつく、７年半にわたった長官在任中には、皇太子ご夫妻と秋篠宮ご夫妻それぞれの結婚にも力を尽くしました。
退官後は、日本赤十字社の社長に就任する一方で、平成１７年まで皇室の相談役にあたる宮内庁の参与を務め、長年にわたって皇室を支えました。
平成１１年には勲１等旭日大綬章を受章しています。
